月の騎士の戯言

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zoom RSS 神の(ちから)子

<<   作成日時 : 2018/09/24 16:15   >>

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さくらももこ氏と山本“KID”徳郁氏に捧げる。


平成が最期を迎え、様々なことが節目となっている中でも、
二人の死去はあまりにも突然で衝撃的なニュースだった。
過去に著名人が亡くなるニュースを見聞きすることは数多くあっても、
世代が違うか、自分の興味範囲外で活躍している人が大半であった。

それが直近で、自分の中でも鮮烈な記憶として残っている人が、
突然の病気で二人も亡くなるとは…・・・、人生は何があるか分からない。
真に残念であり、悲しい事態ではあるのだが、
ここでその悲しみばかりをつらつらと書いても仕方ない。
ただの俄かなファンとして、二人への思い出を書くことで、
ご冥福をお祈りさせていただく。



さくらももこ作品は物心ついた頃からアニメを見ていた。
具体的な時期まで思い出せないが、個性的なキャラクターの
物まねをするぐらいに自然と吸収され、ドラえもんやクレヨンしんちゃんを
凌ぐぐらい好きなアニメになっていた。

アニメは今でこそ国民的アニメ=子供向けの印象になっているが、
昔に遡ると割とアウトローな話も数多くあり、大人でもニヤリとできる。
藤木や永沢、佐々木のじいさん等はアニメで色濃くなったキャラクターだろう。

家にはマンガもあって、気がつけば読んでいた。こちらはアニメにも増して
キャラの会話劇を濃く描いており、むしろ大人の方が楽しめるかもしれない。
単行本を手に取ったことが無い人に、ぜひおススメしたいのは、
巻末のほのぼの劇場である。個人的にはこれが本編に輪をかけて面白く、
青春の1ページに対しても、さくらももこ節全開であるにも関わらず、
甘酸っぱい少女マンガとしても読めて、二重丸、いや花丸だった。

高校・大学ぐらいになると、エッセイを読み始めた。
ちびまる子ちゃん好きならば、マンガから更にシニカルな部分を
抽出したような、切れ味鋭いさくらもも子の観察眼と妄想力、
そしてそれを面白おかしくできる、すべらない文章力が楽しめる。
これにもすっかりハマって、一時期は作品のほとんどを収集して読んだ。
一つ一つの小話を電車内で読むのに適しているので、
通学時間によく読んだ覚えがある。いつか改めて読みたいと思う。

さくらもも子氏は日常の普遍的なこと(事実・創作問わず)
を切り取って、ボケどころやツッコミどころの芯を正確に捉え、
すべらない話にできてしまう天才だと思う。
そしてそれを表向きは少女マンガで子供向きのジャンルとして
世に提供したことで、国民的な作品に仕上げた意味でも偉大であった。



山本“KID”徳郁を最初に見たのは明確に覚えている。
2004年のK-1 MAXで行われた村浜武洋戦であった。
当時は、今のようにネットで手軽に格闘技を見る手段はなく、
地上波TVで放送されたのを観るのが普通だった。
修斗の会場に足を運ぶようなコアな格闘技ファンは知っていても、
私を含む当時の一般的なレベルの格闘技ファンにとって
山本“KID”徳郁は、突然彗星のごとく現れた男にしか見えなかった。

その佇まいや言動は異常にギラつき、一見して興味を惹かれた。
簡単に言えばビックマウスなのだが、村浜武洋戦はそのビッグマウスで
高くしたハードルをあっさり越える試合をお披露目したのだ。
この試合の影響で、同大会の他の試合はほとんど覚えていない。
彼のパフォーマンスだけは今でも鮮烈な記憶として残っている。

その後、KIDは良い意味で「格闘家のヤバイ部分だけを抽出した」様な
存在感を出し続けて、TBS格闘技を名実共に引っ張っていた。
2004年の当時、私はPRIDE信者状態の真っ只中であり、
TBS格闘技には否定派だったが、ただし山本KIDは別格だった。
何しろ試合が外れ無しで面白いのだ。2004年の大晦日も、魔娑斗VSKIDの時間だけは
TBSにチャンネルを合わせて、熱心に観たことを覚えている。

DREAMに参戦した2009年頃からは、怪我もあって選手の輝きは失われていったが
相変わらず会場での人気は高く、存在感はいつまでも衰えなかった。
戦績や状態に関わらず「KIDは特別」という感覚がファンには刷り込まれているのだ。

格闘センスでも天才だと思うが、人を惹きつけるカリスマ性でも
天性の輝きを持っていた。その証拠に本人は一線を退いても、
KIDが造った『KRAZY BEE』というチームの存在感は増していった。
所属選手は口々にKIDへの尊敬を表し、一大勢力として今の
格闘技界でも席捲し続けている。試合は面白く、キャラは立っていて、
オフの場では気さくに接してくれる、そんな圧倒的なスター性で
格闘技界に多大な貢献をもたらした。



二人は鋭さと緩やかさを併せ持ち、輝きを放った稀代の天才であった。
二人の造る新しいものは、もう見ることはできない。
しかし、二人が遺してくれたものは色褪せない。
これからの世界にも、二人の遺してくれたものが引き継がれ、
その素晴らしさが一人でも多くの人に伝わることを願いたい。

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