月の騎士の戯言

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zoom RSS 30年間のベストメモリーBOOK30冊(19〜24:青年編)

<<   作成日時 : 2017/04/23 10:19   >>

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大人になって落ち着き始めた頃の思い出の本です。



第19冊:ちはやふる



言わずと知れた、熱血スポ根風味少女マンガです。
「百人一首」というマイナーなジャンルを扱いながらこれだけ人気が出てる
だけあって、力強いエネルギーをヒシヒシと感じれる漫画です。
芯となる物語には厚みがあり、手抜かりなく「百人一首」の面白さ、
そして登場人物がそれに賭ける魂を描いてます。
少年漫画的な熱さが鉄板なだけに、少女漫画成分は薄めと思われがちですが、
ちゃんとそちらも描かれていて、恋愛面で見た青春ストーリーも楽しめます。

現時点で未完なので、どのように物語が完結するかも注目しています。
今の高校生編で終わるのがちょうどいいとは思いますが、
さらに10年後の世界で主人公達が大人になった後の
「ちはやふる」も味わい深いんじゃないかと。最終話は千早がおばあちゃんに
なって、孫と百人一首で対戦して、ちはやの札を抜く画面で終わったら良いなと。
妄想はさておき、少女漫画を1度も読んだことなくても今まで興味なくても、
本作は読んでハマれると思います。



第20冊:あなたの前の彼女だって、むかしはヒョードルだのミルコだの言っていた筈だ



改めて見ると、すごいタイトルですが、要するに「そんな時代があった」
という事を菊地成孔氏っぽい表現にすると、こんな題名になるのです。
内容としては、雑誌Kamipro紙上で菊地成孔氏(ジャズ・ミュージシャン)が
格闘技の出来事を様々な見立てで論じたインタビュー集です。
…と説明しても、菊地成孔氏を知らない人や格闘技に興味がない人には、
疑問しか浮かばず、これだけの情報で興味が出るわけもないと思います。

そんなわけで、誰かにおススメしたい本ではありません。
しかし、個人的には『殺し』に並んで、プロレス・格闘技の書籍としては
思い出の一冊になります。最初にkamiproで読んだ時は、
「何言ってんだこの人」だったのが、大人になってレバーを食べれる様になるが
ごとく、インタビュー記事の虜になっていきました。読み物として単純に
面白く深い。そして、読み解けると少し賢くなった様な錯覚を得られます。



第21冊:みなさん、さようなら

ある事情により団地から外に出られなくなった少年が、
ミクロな世界で日々を生き抜く姿を描いた青春小説。
…と書くと、どんより暗いネガティブな物語を想像しがちだが、
物語の語り口調はむしろ明るくポジティブに近い。

関わる人間も起こる出来事も全て団地内に限定されるため、
主人公を取り巻く世界は確実に狭いのだが、
そこでの様々な経験は、広い世界で日々をぼんやり
生きているよりも、よほど濃密である様に感じた。
主人公は「引きこもり」であるが「リア充」でもあるのだ。
(世間一般の「引きこもり」、「リア充」とは性質が異なっているが)

物語の後半、主人公が団地で培ってきた技術を使って、
男としての勝負に挑んでいくシーンは、
前半のともすれば痛々しいとも言える青春時代の失敗で
学んだことが活かされ、主人公の成長と共に読んで爽快であった。
主人公の性格は一貫して変わってないのだが、
時が経ち、団地が寂れると共に円熟味を増していくのである。
主人公の偏屈で淡々としながらも、熱い生き様を感じる物語。

タイトルの「みなさん、さようなら」に繋がるのだが、
物語に出てくる登場人物が何らかの形で団地を去る時、
彼らのその後については、ほとんど何も語られない。
ケータイが普及してない時代背景もあって、
その呆気なさ、顛末のぼやけ方はリアリティに満ちている。
主人公にとっては団地で見聞きした情報が全てであるし、
他の住人にとって団地はただの住まいであるから、
「また会いましょう」ではなく「さようなら」なのだろう。


あらすじや作品の魅力は解説に書いてる通りです。
映画化もされてるので、まずはそちらを見てもらっても構いませんが、
「主人公に没入していく」という感覚は小説で読み進めるからこそ
得られる楽しみであると思います。そして狭い世界で必死に生きる
少年像は読書の中でこそ想像してもらいたい世界観になっています。
悲しげなタイトルで、人との別れがテーマではあるものの
最後まで読めば心が前を向ける物語。終わりの構成にもやられました。
仕事の日々に疲れた大人の休日に、自分の過去を少し思い出しながら
読んでもらいたい本です。



第22冊:オールラウンダー廻




感想記事はこちら
とにかくリアルな格闘技(MMA)漫画ですね。描写がリアルすぎるだけに、
分かり難さや伝わり難さはあると思います。だからこそ、現実のMMAを
知っていればいるほど絶対に面白いです。その上で、実際にジムに通って
格闘技を習っていたら、さらにさらに面白く感じるのかもしれません。
格闘技を知らないとやはり読む前のハードルは高いでしょうけど、
人間ドラマを感じてもらえれば楽しめるはず。描かれる人間ドラマは大人向けながら、
根底は「アイツには負けられない」という分かりやすい少年漫画観を内包しています。



第23冊:学園アリス




当ブログの1アクセス記事は、ヴァンパイア騎士の最終話感想ですが、
第2位は学園アリスの最終巻感想なのです。記事はこちら
そして、当ブログの三大長編・漫画感想シリーズの一角でもあります。
1巻を読んで感想を書いた当初は、正直さほど乗り気でもなくて、
ヒロインのみかんちゃんを弄ったりしてお茶を濁してました。
ところが読んでいくうちに、9巻ぐらいからのめり込んでいって、
ハートフルな展開に泣きそうになりながら、真剣に読む姿勢へ変わりました。
元気な女の子が大きな壁にぶち当たって、健気に立ち上がる様は、
どうやら泣きツボらしいので、今のところ感動した少女漫画1です。



第24冊:PandoraHearts




ヴァンパイア騎士、学園アリスと並ぶ当ブログの三大長編・漫画感想シリーズです。
最終巻の記事はこちら
重厚なダークファンタジーと美麗な絵を下地に、
何度も表と裏がひっくり返る世界の謎、それに悲しくも立ち向かうキャラが魅力です。
本編では無慈悲でどシリアスな展開を繰り広げながら、カバー裏では
容赦ないお遊びパロディ(通称パンドラハーチュ)がお楽しみでした。
ヴァンパイア騎士、学園アリスは感想の熱量や読む姿勢が徐々に変化しましたが、
パンドラハーツは最初から最後まで、良くも悪くもあまり変わらなかったです。
入り組んだストーリーなので、改めて1巻から通して読むと見えてくる
世界もあると思っていて、読み返すのを楽しみにしています。
そして、勝手ながらパンドラハーツファンは数多く居れど、
シャロンにこだわりもって書いたブログはうちぐらいじゃないかと思ってます。



次で最後…かどうかは来週に。

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