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zoom RSS 少女漫画探訪 第40回:春の呪い

<<   作成日時 : 2016/08/06 14:12   >>

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密かに話題沸騰らしい女性向け漫画です。






Amazonから引用します。

妹が死んだ。名前は春。まだ19才だった。 
妹が己のすべてだった夏美は、春の死後、家の都合で彼女の婚約者であった
柊冬吾と付き合うことになり―・・・。 妹の心を奪った男との季節が巡り始める。




このあらすじだけを知って読み始めた最初は、
春を殺したのは冬吾で、夏美は復讐するために表向き付き合っている
のではないかと想像しました。

が、第1話を読み終えると、どうやら(今のところ)違いました。
春は病気で亡くなり、冬吾は家の事情で春と付き合っていたけど、
実は夏美のことが好きだった。しかし、春を好き(?)だった夏美は
その事実に耐えられない。それでも春の死後、二人は付き合う事を選択する。
そんな二度と取り戻せない三角関係を切なく描いた漫画です。



こうして書きだすと、割とありがちな設定に思われそうですが、、
話題沸騰になってるのは、ありがちでは納まらない何かがあるからでしょう。

具体的には、一見普通の恋愛描写を描いてるのかと思ったら、
絶妙なタイミングでサスペンスに変調するのはポイントです。
表面上はコミカルな会話をしてるシーンは比較的多いのですけど、
全体的な印象としては、どことなく薄暗い様に感じます。

それは裏にある二人の思惑に、割り切れなさが含まれていて、
冬吾と夏美が「呪い」に取り憑かれたような表情をするからです。
明るい場面は無理に取り繕っている様に感じ、
三角関係はロマンスではなく「罪悪感」で支配されている。


恋愛を扱っているのに、徹底して「ロマンス」を潰しています。
例えば冬吾が実は晴美ではなく夏美を好きだった事実は、
普通ならドラマチックな演出で伝える場面なのに、
淡々と夏美に告げてしまうし、夏美自身も以前から勘づいている。
これは斬新です。三角関係の王道として、大抵は気持ちに気付かない
ニブイ人がいるとか、気付いていても行動できないとかで、
ヤキモキさせるのですが、本作にはそういった様子は見られません。

気持ちはそれぞれ分かっていて、率直に行動しているのだけど、
中心人物の一人が死んでしまい、残された二人も生に執着せず
死を匂わせる様に後ろ向きで生きてる事で進まない関係になっている。
いや、後ろ向きだからこそ変に動いた関係とも言えます。



絵に関しては、おそらく粗削りと言える部類で好き嫌いは分かれそうですが、
それを補うだけの惹き込ませる空気感を持ってる作品だと思います。
毛色は全然違いますが、なぜだか『進撃の巨人』を思い起こしました。

続き(2巻)を読みたくなる引き方も上手いです。
今後の展開次第で、面白さが増幅していく可能性は大いにありますし、
巷で話題沸騰になる前に読んでおくと、後で自慢できますよ。
切ない人間ドラマが好きな方は、お試しに読んでみる事をオススメします。

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