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zoom RSS ヴァンパイア騎士 【特別編:命の終わりと天国の間】(LaLa DX 2016年3月号)

<<   作成日時 : 2016/02/14 09:11   >>

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特別編から続編へ!終わらないヴァンパイア騎士感想です。


今回は前置きの内容は特にありません。
(ただし、最後にヴァン騎士とは無関係の宣伝があります)






〜ヴァンパイア騎士 【特別編:命の終わりと天国の間】〜

最初に前回の『特別編:愛の望み』から補足します。
感想内で「零似の子の正体の名前は恋で女の子!」と
断言してしまいましたが、コメントで「男の子ではないか」と
ご指摘をいただきました。確かにそう言われてから読んでみると、
男の子に思えてきました。というか男の子にしか見えなくなりました。
人間の先入観ってのは勝手なものです。

改めて男の子だと思って今話を読んだら、違和感まったく無しでした。
「俺」とか「僕」という分かりやすい一人称こそ出てないものの、
愛と比較すれば喋り方はやっぱり男の子らしさが出てますね。
女の子らしくなりたくなり女の子という線を完全には捨てないにしろ、
玖蘭枢のことを「どう考えても性質が悪い人」と察してる事からも、
やはり零の血をひく男の子として見るのがスッキリしました。



さて、今話の内容です。
まだ読んでない方にはいきなりネタバレ恐縮ですが、
進める上で触れないと進まないので書きます。

いきなり、零の死に際が明かされます
詳しいことは分かりませんが、見知らぬ子供を庇って
ヴァンパイアの襲撃にあった…のだと思われます。
最後は優姫の胸に抱かれて死ぬなら本望。
何度も殺す、殺せと物騒な物言いばかりをかわして、
悲しい血の運命に翻弄された続けた男の末路は、
死に方こそ零らしく物騒であっても、安らかに見えました。


タイトルの『命の終わりと天国の間』になぞらえて、
生と死の間に起こった出来事から、その時何が起こっていたかを
回想していくのが今回の趣旨です。
ほどなくして零に続くように優姫自身もこの世から姿を消したことが語られ、
物語は枢が蘇った今に戻ってきます。

愛と恋による枢論評会が始まります。

「ちょっと怖い」
「女との会話のコツを心得ている」
「どう考えても性質が悪い」
「すごく優しい手の人」
「淋しがり屋」

まあ、概ね合ってますよね。
二人にとって枢は紆余曲折あっての父になるのと同時に、
思い出の内に語られる、伝説の純血種にもなるわけです。
おまけに記憶を失ったただの人として蘇って傍にいる。
どうにもこうにも複雑な感情を持つのは仕方ありません。
愛の気持ちも分かるし、恋の気持ちも分かる。
って文字にすると、なんだか乙女チックになってしまいますが。



そして、再び物語は過去へ。
それも本編が始まるよりもずっと前。枢の少年時代。
おまけにその語り手が星煉で語られるのが星煉の出生!!

これは予想外で率直に驚きました。
ヴァン騎士のレギュラー・準レギュラー内では最も出番がなく、
出番以上にセリフもなかった謎の女性。
玖蘭枢が学園を去った時に唯一連れ添いながら、
最後まで本編では直接の物語に関わらないままの存在。

詳しい話の内容は割愛しますが、今まで星煉に何の興味も
なかった人も一見の価値有だと思います。
星煉サイドから見た玖蘭枢は優姫や瑠佳ともまた違って、
逃れられない絶対的な存在であることが分かります。

そしてヴァンパイア騎士の世界観での人間とヴァンパイアの
どこまでいっても悲しい関係性を分かりやすく表してます。
それでいて星煉の語り口のおかげで悲しい話になってません。
あえて喋らなかっただけで実は語り上手なんじゃないでしょうか。



そんな感じで、星煉から枢の珍しい美談が語られた後、
それは偏見だと一条さんの枢評論も語られます。

「めんどくさがり」
「厄介事は全部押し付ける」
「脳内は優姫で埋まってる」
「藍堂をバッシバシ」

うん、やっぱりこっちの方がしっくり来るね!
根が悪い奴だと、ちょっとでも良い事するとすごく良い奴に
見える理論が発揮されたでしょう。



その後、数十年の周期で「反ヴァンパイア団体」と
「ヴァンパイア信奉団体」がそれぞれ幅を利かせる時代があって
人間とヴァンパイアの関係は一筋縄でいかなかった事が語られます。
ここで今回のベストショット。おそらく当ブログしか選ばない画です。


今回のベストショット:少女漫画と牛肥に囲まれて生きる墓守

画像



まだ読んでない方のために一応説明しときますが、
このじいさんの正体は一条さんです。
苦労に苦労が祟って、数百年経ってあの美しい顔は見る影もなく、
このような醜悪な顔に…なってしまったわけではなく、
ただ正体を隠すためか、威圧感を出すためか、あるいは遊んでるのか、
マスクを被っているだけです。

前回の感想で、一条さんの心からの笑顔を見ずして特別編は終われない
と書きましたが、なぜだかこのシーンを見て満足してしまいました。
墓守という役割からはぶっちゃけ罰ゲームみたいなもんを想像してました。
しかし、当の本人、これは間違いなく楽しんでいますね!
枢や更に振り回されまくっていた頃に比べれば心労もないでしょう。
自由に少女漫画を読んだり、落語を聞いたりして過ごせていそうです。
厄介な連中がやってくれば牛肥をぶっかけて追い払うのもストレス解消。

ああ、その姿に墓守なんて暗い名前は似合わない。
それはヴァンパイアの王の尊厳を守る者。
そうです。この称号を送りましょう。
一条さん、君もなれたんだよ!

ヴァンパイア牛肥騎士に!!




さらに数十年後、一条さんの元を訪れた優姫と零。
そして二人からとてつもない宣言が飛び出します。

「俺たち一から付き合うことにしました」

誤解を恐れず言えば、何と古臭く陳腐なセリフであることか。
あれだけの大仰な血肉と愛憎が渦巻く争いの中を生きて来て、
それからまた何十年も経って辿り着いたのがこのセリフですよ!?
まるで部活の顧問に報告するエースとマネージャですよ。
これから甲子園でも目指していくのか君たちは…。


そうです。ヴァンパイア騎士という物語の、それも優姫と零の
関係を表す時に、これほど似合わない言葉はありませんでした。
時に口づけしたり、時に血を吸い合ったりしても、
「男女として付き合う」という境地には程遠かったのです。
最終的に優姫と零が結ばれるエンドを想像した人はいても、
二人が並んで照れながら「付き合うことにしました」なんて、
一条さんに報告するシーンはまるで思いもつかなかった。

それぐらいの徹頭徹尾、実在的にも精神的にも、
意識的にも無意識的にも玖蘭枢という存在は、
二人が清潔な恋仲になることの邪魔になっていました。
皮肉なことに最終話で、二人を結び付けようとしたにも関わらず。
だって今更、優姫がどんな甘い言葉をかけられても
枢がやってきた行為には到底及ばないわけで…。

その足枷を取り払って「一から付き合う」という宣言。
二人を妨げる邪魔者はもういません。
その意思さえはっきり持てれば、難しくはないはず。
つまり次回からは、二人がぎこちなくも清らかな恋を育む
正統派の少女漫画になるのでしょうか。本編ではどうまかり間違っても
そんな展開にあるわきゃないし、あっても罠だ。と断じれましたが、
今の樋野まつり先生ならそれを描いても不思議ではありません。



期待したいのは、この後優姫と零のイチャイチャ話を散々聞かされ、
玖蘭枢の奥底に隠れていた嫉妬の本能が目覚めて記憶を取り戻す!
とか。魔王復活祭です。そして氷漬けになる前の発言を無視して、
「優姫を本当に愛してるのは僕だけなんだ!!」と、
何らかの手段で優姫を復活させようとするとか。
そんなことしたら、せっかく築き上げた数々の美談がまた無駄に
なってしまいそうな身勝手さですけど、相手の意思を無視してまでも、
異常な愛と執着を見せるのが(元)純血種の性だからこそ、
そうなっても不思議ではないというか。おまけに零まで蘇って、
人間として三角関係を築けば、丸く収まるような気がしないでもない。

いや、でも愛と恋サイドにとってみれば、気まずさこの上ないですね。
父さん同士が母を廻って争うなんて。愛はともかく恋は確実にグレます。
『喧嘩上等恋剛軍』みたいな族を立ち上げるんじゃ…。



最後は悪ふざけになってしまいましたが、ともかく言いたいのは、
今回の特別編からは話の続きが見えてくるのです。
一つの短編として独立しても読めますけど、それに加えて次への伏線があって、
本編を補完するための特別編から、本編の先に進む特別編になった印象です。

というか、これはもう続編と謳ってしまっていいんじゃないかと。
ここから何話続くかは、誰に聞いても「知らん!!牛肥かけるぞ!!」
でしょうけど、樋野まつり先生の意思さえあれば、
あと1冊分以上は書けるだけのエピソードが見えてきます。
すべて勝手な誤解かもしれないので、期待を持たせておいて
次で完全に完結するかもしれないので、そうなったらごめんなさい。




さて、最初に予告していたヴァン騎士と無関係の宣伝、
一昔前の流行り言葉で言うところの『ステマ』をします。
堂々と宣伝するのだからステマ(ステルスマーケティング)じゃなくて、
ダイマ(ダイレクトマーケティング)かもしれません。
…この際、どっちでもいいよ!この商売下手が!!

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それではまた、桜の頃(4月9日)に、ヴァンパイア騎士の続編続報を待って。

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
ヴァン騎士特別編、とても楽しく読みましたv星煉のエピが一番お気に入りですが私がチビ枢×チビ優姫好き、だからかな(笑)「充実した時間を…」と言ってる星煉の柔らかな表情は初めてな気がします(感情を表に出したの初めてかもですよね)次のララDX楽しみです。本当に続くと良いなぁ。白泉社には次世代編が連載されてる作品多いし、ちょっと期待してしまいます。
「星空のカラス」最終巻が出ましたよ。同時発売のと二冊購入でweb限定のショートが読めるそうですがカラスしか買ってないんでちょと気になってます。
SAMI
2016/02/16 15:18
SAMIさんコメントありがとうございます。
まさかの星煉祭りでしたね。読者の中には
存在を忘れていても不思議ではないキャラが、
特別編で輝くとは驚きでした。今話だけで、
本編全部分以上の出番と感情があったのでは(笑)

樋野まつり先生のブログでも何やら意味深な
ことをつぶやかられてますし、いよいよ本格的に
続編としての連載が決まってもおかしくない…
のですけど、とりあえずは4月までは過度の期待は
せずに様子見が吉でしょうかね。(と言って期待を
煽る様なことを書いてしまってるのですけど…)

星空のカラス、完結巻が出たんですね!
一気読みするタイミングになったので、
近い内に時間を見つけて読めたらと思います。
情報ありがとうございました〜。
月の騎士
2016/02/16 22:04
いつも楽しく記事を読ませていただいております。
月の騎士さんの予想当たりましたね!
ララデラックスでヴァンパイア騎士新連載だそうです!
新連載でも月の騎士さんの感想が読める事を期待しています。
美翔セイラ
2016/04/10 08:30
美翔セイラさんコメントありがとうございます。
6月発売号から連載が決まったようですね!
5月のAneLaLaでも読み切りが載るみたいですし、
樋野まつり先生の創作意欲が湧いて出てるようで、
それに負けないように感想を書いていければと思います。
どうぞよろしくお願いします。
月の騎士
2016/04/11 20:29

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