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zoom RSS 少女漫画探訪 第31回:お父さんは心配症

<<   作成日時 : 2015/11/08 11:49   >>

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20年の時超えた!あー民探訪3部作の最終章です。



そのマンガは少女漫画に咲くドクダミと称された!
破天荒な展開、リズミカルなリアクション、振り切ったギャグ。
少女漫画の常識をぶち壊す数々の伝説を打ち立て、
彗星のように降り注ぎ、流れ去って消えてしまった。

時は流れて二十年。
当時こっそりマンガを読んでいた少女達はオバ…
立派な淑女になったであろう。
当時こっそりマンガを読んでいたお父さん達はジジ…
素敵な御家老になったであろう。


しかし、心に残るその衝撃、面白さ、思い出は色あせない。
いい大人が読んだってEジャン!
平成ガールが読んだってGジャン!
家族で読んだら最高ジャン!


Eジャン!Gジャン!最高ジャン!

イカしたフレーズに乗せて、伝説は蘇える!
ドクダミの花は何処でも何度でも咲くのさ!!



なーんつって、あー民にはそんな綺麗な煽り必要ないっての!
へっへっへ、ちょいとそこのお嬢さん、このマンガ読んで
脳みその奥ブルわせていきなされよ。ヤ○より健康的だぜ〜。
悩み、悲しみ、怒り、どーでもよくなるってんだテケテンテン!!
娘が心配な世のお父さんたちは、これ読んでBFを駆逐セヨ!
奴が息絶えるまで何度でも放たれる。パピィの狂気だよよ〜ん!!




そんな感じで、最後のあー民劇場開幕です。



佐々木光太郎は、高校生の娘を持つ中年のサラリーマン。
妻に先立たれ、娘が非行に走ってしまわないかと心配するあまり、常軌を逸した行動に出てしまう。
一方、心配症の父を持つ典子は、父の心配など必要ないほど、よくできた娘。
彼氏の北野くんも、近年まれにみる好青年であり、清い交際を続けている。
ところが、父の心配症は、ますますエスカレートして、
友人・知人を巻き込んだ、異常な大騒動を繰りひろげる。



初期は典子を心配するがあまり父親が異常な行動に出て、
それに北野くんが巻き込まれてしまう話が主です。
が、回を重ねると、お父さんの異常性は典子に関わることだけでなく、
お見合い相手の安田さんに関わることでも存分に発揮します。

被害者だったはずの北野くんも、お父さんに対抗するかのように
典子が絡むと暴走を始めます。しまいには、典子以外すべてのキャラが
何かしら暴れてる状況になって、まったく収集がついてないのが
当たり前になります。むしろ、このマンガではキャラが澄ましてる方が
イレギュラーです。だから典子が一番の変態という結論になるという。
そんな感じの常識破りな圧倒的ハイテンションギャグが読み所です。


とはいえ、本作も少女漫画ですから、ちゃんとラブコメもあります。
実は読み終えてみると、典子と北野くんのラブコメではなく、
お父さんと安井さんのラブコメであったことが分かります。
典子と北野くんがいくら恋愛モードに浸ろうとしても、
ほとんどすべてお父さんの妨害によって失敗してギャグ化しますが、
お父さんと安井さんに恋愛になると、ちゃっかり良い雰囲気になったり、
案外ちゃんとした進展があったり、ホロリとする話があるのです。

お父さんや北野くんが男の変態性を見せるシーンがあって
その辺の目線は女性的だなと思いました。
典子が使用したストッキングに足を入れて喜んだり、
典子が使った石鹸にハァハァしたり、男はもっと直情的で
卑猥な方向にはしりそうですが、そういう下品さはないから、
ちょっと下ネタがあっても、汚い感じがしないのではないかと。
(お父さんなんて、すぐに鼻血出す根は純情野郎ですからね)



特に傑作を抜き出します。
3巻より、第21話「お父さん、再婚への道(お見合い編)」
この回で安井親子が初登場します。
見た目には綺麗な母と良い子のステキな親子ながら
実は忍者の末裔というトンデモ設定があるし、
安井さんもお父さんの暴走にはやや引き気味な様子で、
寝棺親子とのお見合いの二の舞かと思いきや、
ここから徐々に絆を深めていくのでした。
その様子はギャグ的な唐突さよりも、少女漫画的にしっかりと
安井さんがお父さんに惹かれていので、お父さんがしてる
行動はともかく、二人の内面的には恋そのものといっていいでしょう。

4巻より、第29話「高くそびえたつ地獄に変態たちは何を見た?」
登場キャラがパーティーの参加中に火災に巻き込まれて、
パニックに陥りながらのドタバタ劇で脱出をはかります。
その途中で、ある人物が普通に死んだり、北野くんが見たこともない
ハッスルをぶちかまし、最後はどーなるのか!(大体ご想像の通り)
お父さんは心配症全話で見ても屈指のハチャメチャ度、
別冊ふろく50ページの大作です。ちなみに執筆が地獄だったことは
6巻のあとがきで描かれていますので、そちらも必見です。
人間追い込まれると、力を発揮するのは本当の様ですね。

5巻より、第43話「消えた5千万円をさがせ!!」
お父さんが取引先に5千万円を届ける道中に盗まれて、
それを取り返すために奮闘する話です。
踏切を飛び越えようとして、お父さんが電車内に突っ込んで
「わしは5千万なんだぞ!」と意味不明に叫ぶ場面が笑えました。
それと妙に納得してしまうオチになってます。

6巻より、最終話…の前、第47話「愛さずに死ねますか?」
お父さんが死にます。首がポッキリ取れて死にます。
ギャグならではの破天荒な展開ではありますが、
最後は最終話に向けてホロリと来させる話になってます。



お父さんは心配症本編に加えて、おまけにある岡田あーみん劇場の
シュールなネタも見所です。この人の頭の中はどうなってるのか、
本編のギャグは破天荒なのに、あとがきで語られるあーみん節は
一風変わった不思議な世界だから、また一味違って面白いです。
これらを書いたのが10代の頃だから(デビューが若干17歳!)
早すぎた天才とは、まさにこの人のことか。
わずか17歳の少女が、ネットもなくて情報も閉ざされた時代に、
ここまで徹底してギャグを描き切るには、どれだけのエネルギーと
才能が必要だったのか。そしてそれを認めて載せた『りぼん』もすごい。
おまえらオトコだ!!(少女漫画雑誌で女性だけど)

岡田あーみん先生の作品感想は今回で最後です。
当時は知る人ぞ知るけど、入手方法は限られていて、
好きでも口外できない隠れファンが大勢いたと思います。
でも今の世の中なら、ネットなり電子書籍なりで簡単に手に入るし、
人前でなくてもこうしてネットを通して、こんな面白くて、
とんでもない漫画があるんだぞ!と叫ぶことができるのです。
良い世の中になったじゃないですか。

一度読んでハマったら抜け出せないパワーを持ってますから、
少女漫画のイメージは一度捨てて、騙されたと思って読んで下さい。
でも「騙された!!」って訴えられてもオイラ責任取らないけどね!
そういう人は自分のセンスがないと認めるヨロシ、大根オロシ。
ウソウソ、こんな漫画とこんなブログに引っかかった事を呪えばいいよ。
でも面白かったら褒めてね。どんなもんだいえっへんエヘン!

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