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zoom RSS 少女漫画探訪 第27回:町でうわさの天狗の子(完結編)

<<   作成日時 : 2015/09/12 11:16   >>

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以前に1巻の感想を書いたマンガの感想(完結編)です。






ちょうど1年前に書いた1巻の感想はこちらをどうぞ。
少女漫画探訪 第14回:町でうわさの天狗の子



      / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \
/⌒ヽ  / ''''''     ''''''   ヽ
|  /   | (●),   、(●)   |
| |   |    ,,ノ(、_, )ヽ、,,     |
| |   |    `-=ニ=- '      |
| |   !     `ニニ´      .!      天狗じゃ、天狗の仕業じゃ!
| /    \ _______ /
| |    ////W\ヽヽヽヽ\
| |   ////WWWヽヽヽヽヽヽヽ
| |  ////WWWWヽヽヽヽヽヽヽ
E⊂////WWWWWヽヽヽヽヽヽヽ
E////         ヽヽヽヽヽヽヽ
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特に深い意味はありませんが、今回も天狗のAAから始めます。
1巻を読んで感想を書いた漫画から、いくつか気になってた中で、
完結していて巻数も手頃だったので、続きを読んだ感想を書きます。
途中のネタバレも多少含みますので未見の方はご注意ください。



1巻時点では秋姫がタケルと付き合うことになって終わりました。
その後しばらくは仲睦ましく青春を謳歌していたけれど、
小さなすれ違いが徐々に積み重なっていき、
タケルから切り出す形で恋人関係は解消されることに(4巻)。
文章で書くといろいろドロドロした末に…みたいなアレを
想像するかもしれませんけど、ごくあっさりとした別れ方でした。

まずここが本作一つ目のターニングポイントだと思います。
少女漫画において意中のイケメンと結ばるのは、
物語のゴールになっておかしくないんですけど、
今作はタケルと秋姫の関係は少女漫画らしいロマンスはなく、
秋姫にとってのイニシエーションラブという形になってます。


最後まで読んでも、タケルが秋姫を振った理由は
あまり明確じゃないんですよね。
その後しばらくはぎくしゃくしてたけど、改めて友達みたいに
会話できるようにはなってるから、「友達」としては良い関係を
築けるのだけど「彼女」として扱えなかったのは、
タケルのウソ偽りない正直な本音だったのでしょう。

事実だけを並べるとタケルが悪者になりそうなんですが、
キャラと作品の雰囲気によってか、読み終えるとタケルは
とても良い奴だった!という印象しか残ってない
ですね。
これはタケルに限らず町天のキャラに共通して言えることで、
「悪意」があるのはモノノケの鬼ぐらいではないでしょうか。



秋姫が瞬を好きになる(好きと気付く)までが次のターニングポイント
個人的には、このもどかしい期間が一番面白かったです。
瞬の不器用だけど秋姫のことを大事に想ってるのが伝わる節と、
秋姫は瞬を恋愛対象としては捉えてないはずなのに、
他の子と仲良くなると複雑になる気持ち。
ベタですが少女漫画の情緒溢れる恋が描かれてます。

特に8巻は甘酸っぱさ満点ですよ!
秋姫と瞬がホタルを観に行く場面も良いですけど、
瞬が衣装の肩幅を測らせる場面の方がグッときます。
この作品、演出は抑え目にしてストレートに感情を伝える場面に
心に残ってるものが多いです。秋姫が同級生のケンカを買って
瞬が「オレは案外そういうのは嫌いじゃないんでな」と言うのとか。



秋姫が瞬を好きと認めてから、秋姫が「太郎坊」としての
力に目覚めていき、修学旅行で鬼の宝を探しにいくところで
物語はクライマックスを迎えるのが最後のターニングポイント。
終盤になるにつれファンタジーが強めになって、少年漫画的な
バトル展開もあったりしますが、ここは多少好き嫌いが分かれる
かと思います。個人的には、この漫画に関しては緊張感高まる
ファンタジーよりもごくごく日常のやり取りが好みでした。
ファンタジーに関して良かったのは、眷属達が人間化するところですね。
どいつもこいつも可愛らしいですよ。
特に五郎坊の世俗にまみれたとこが好きですね。

あとは、脇役達の恋バナがイイっすね!
緑ちゃん、赤沢ちゃんと一筋縄ではいかない関係に
悶え悩む姿が描かれていて、どっちも捨てがたいけど、
それを差し置いて金田一少年少女の事件簿恋愛簿がステキでした。
特筆して読者の心を引き付けるんじゃないでしょうか。

お世辞にも少女漫画的なビジュアルをまったくしてないけど、
だからこそ等身大で感情移入できるというキャラというか。
実際クラスにたいていこういう子は一人いますし、
社会に出てからも上手くやれるのはこういう子だと思います。
心残りとして、髪をおろしてメガネを外した金田一女子を1回見たかった。
美人になる必要はない、むしろ美人すぎないで欲しいけれど。



失礼を承知でいうと、本作は絵が取り立てて上手いわけでなく、
取り立ててストーリーにキレがあるわけでもありません。
ごく平凡な田舎の日常と、ありがちな高校生の関係に、
「天狗」という存在が顔を見せたり引っ込めたりする
まったりした日常と不思議な伝奇がミックスされた漫画です。

「天狗」の子である運命に捉われた少女を
「天狗」になろうとして救う男の子の痺れるファンタジーとしても読める。
「天狗」を自分が持ってる何らかのコンプレックスに置き換えて、
少女のセンチメンタルな感情を身近にしても読める。
「天狗」はお好みなだけ物語に添えるスパイスです。
同作者さんの『雨無村役場産業課兼観光係』(こち亀並のややこしいタイトル)
も読んでみたいと思いました。

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