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zoom RSS 少女漫画探訪 第26回:王国の子

<<   作成日時 : 2015/09/05 08:25   >>

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併せて(今更)人気沸騰の少年漫画についても書きます。





少し前に『キングダム』という漫画を一気に読みました。
びゃああああ!面白かったです。
読んだのはテレビ番組で大々的にPRされたから…ってわけでもなく、
(むしろ天の邪鬼的に読まない理由になってしまう事の方が)
以前から名前はちょくちょく聞いていた漫画ではあったので、
今回はタイミングがバッチリあってようやく重い腰をあげました。


なかなか読まなかったのにも一応理由があります。概要をwikiより抜粋すると、

中国の春秋戦国時代を舞台に、大将軍を目指す少年・信と
後の始皇帝となる秦王・政の活躍を中心に、戦乱の世を描く。


という話で、だいたいの概要を聞いてもぶっちゃけ大して惹かれません。
中国の歴史なんて、中学生の時に読んだ三国志(横山漫画)の
知識しかなく、あまり興味もありません。絵も劇画調で(特に女性には)
取っつきやすくはない。だからどうにも最初手が出にくかったのです。

同じような第一印象の方も渋々でもいいから読んでみてください。
「なんでもっと早く読まなかったのか!」と後悔するほど、
めちゃくちゃハマる可能性を秘めた漫画です。
三国志とか戦国バサラみたいなゲームが好きな方は間違いなし、
少女漫画しか読まないお嬢様だって没入させるパワーを持ってます。

ただし、1巻でまったくハマらなかったら続きを読む必要はないかと。
逆に1巻が面白かったらずっと面白いことを保証します。
グダグダ説明せるよりも読めば分かると思いますので、
端的に何が良いのかを挙げておきます。

・話が分かりやすい
・息もつかせぬ激闘の連続
・展開に無駄がない
・言葉と絵が熱い
・エンタメ(ラブコメやギャグ)もある


以上の5点がむちゃくちゃ高いクオリティで完成されてます。
これに加えて主役から脇役まで、出てくるキャラクターが魅力的
ですね。群雄割拠の戦乱時代が常にクライマックスを迎える
テンションで描かれているのが凄いですよ。



さて、興奮してる勢いでキングダム話から始まってしまいましたが、
この記事は『少女漫画探訪』ですので本題に入りましょう。
実はだいぶ前に1巻は読んでいたものの感想を書かずに
放置してしまっていた作品なのです。キングダムに読んだ事で、
「そういえば…」と思い出して、改めて5巻まで読みました。





wikiが存在してないので、簡単なあらすじを
Amazonの内容紹介から抜粋します。

ある国に息づく残酷なしきたり。それは“影武者として生きること”。
――場末の芝居小屋で役者をしていた少年・ロバートは、
王位継承権をもつ王女・エリザベスの影武者として声をかけられる。
「絶対生きて帰ってやる――」回り始めた運命の輪に、
ロバートは飲み込まれてしまうのか? 
偽り、罠、憎しみ。欲望に満ちた王室の闇を描く!


絵のタッチや描かれるストーリーはキングダムと全く別物なんですけど、
キングダムも王国の子も史実を基にした漫画で、
「影武者の存在」や「王座(権力)の争い」等の共通点があったりします。
キングダムのような野性味溢れる世界観と灼熱のバトルはない代わりに、
エレガントで静かな世界観から影で暗躍する者たちに
スポットライトを当てて描かれています




正直に言うと、キングダムと違って1巻を読んだ時点では
さほどハマりませんでした。でも3巻ぐらいまで読み進めると、
物語の趣旨が飲み込めて面白くなってきました。
私の理解不足というか注意不足のせいかもしれませんが、
最初は誰と誰がどういう関係なのかで戸惑いました。
まずは登場人物の相関係をしっかりと把握した上で、
1話事にじっくりと読み込んだ方がいいです。
特に「外国人(キャラ)の名前や世界を覚えれない」という方は、
その点でやや取っかかりにくさを感じると思います。

この辺りは少年漫画と少女漫画の違いなのか、
書き手の切り口の違いなのか、読み手の捉え方の違いなのか、
人それぞれで好みや評価は変わってくると思います。
とりあえず1巻は導入部的な意味合いが強いので微妙に感じても、
辛抱して読み進めることをオススメします。



キングダムは国を掲げた者達が積極的に戦う場面が中心です。
だから、それぞれに明確な目標があって直接対決で
勝負が決まります。王国の子は成り行きで権力争いに巻き込まれた
しまった者達が争いをなるべく回避しようとする場面が中心
なんですね。
直線的な話ではないから、多少分かり難くなるし、
暗部を描くから雰囲気はちょっと重たくなる。

それを繊細で美麗な絵によってまろやかに包みこんでるから、
冷たい話には感じません。むしろ不思議な温さを感じました。
けっこう悲惨な話だったりしても、そういう印象が残らないのです。
展開になんだかじれったさもあるけど、それを含めて
単純には善悪を決めれない闇世界の情緒を味わえる事でしょう。
キングダムと王国の子、毛色はまったく違いますけど、
両作品を読み比べると歴史の光と影、少年漫画と少女漫画の
本質的な違いを読み取れるかと思います。



内容からいくつか、個人的な見所を紹介します。
3巻から、国家反逆罪で捕まった男の処刑にエリザベスに扮した
影武者のロバートが立ち会う場面があります。
ここでの凛とした立ち振る舞いは、キングダムの政が見せる
威厳と似たようなものがあって、「王になる者」の説得力を感じました。

5巻から、何も知らない傀儡として権力争いに利用された
少女ジェインが真実を知って、国外逃亡の計画を踏みにじって、
復讐のために国内で生きると決意した場面がハイライトでした。
文字にすると血まなぐさい展開だけど、読むとそうではありません。
ジェインがこの後、どうなっていくのかは注目したいです。

少女漫画としては恋愛は少なめ(利権が絡む結婚話は多々)
ですけど、紛れもなく少女漫画のジャンルに分類できる作品です。
あと、一部の女装男子好きな女子または男子(分かり難い)には、
堪らないフェチなシーンがあるかと思います。



史実を遡れば、最後にどうなるかは事前にネタバレされている
ような話でもあるのに、続きが気になって読み進めてしまう。
あるいは歴史に何の興味も無い読者を熱中させてしまう。
史実というノンフィクションを漫画のフィクションで味付けする
エンターテイメントの醍醐味ではないでしょうか。

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