月の騎士の戯言

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zoom RSS 少女漫画探訪 第8回:黒薔薇アリス

<<   作成日時 : 2014/03/15 08:54   >>

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ヴァン騎士ファンも大注目すべき!?水城せとな先生のマンガです。





最近ドラマ化されたことで改めて脚光を浴びているらしい
『失恋ショコラティエ』をそろそろ一気に読んで
感想を書こうかな?と思っていた矢先に、本作品の情報を
コメントにていただきました。ヴァン騎士ファンが食いつきそうな
設定と知り、先にこちらを取り上げようと思った次第です。

少女漫画探訪シリーズを初めてこれで8作目になるのに
実はこのようなファンタジー漫画を紹介するのは初めて。
第1回から第7回まで、主義趣向は全然異なってるものの
どれも「現実社会で生きてる人間」のお話だったのです。

ですが、今回は始まりの舞台が100年前のオーストリアで、
ヴァンパイアが存在する世界を描いた完全ファンタジーです。
まずオーストラリアではなくオーストリアなのでお間違いなく。
偉そうに注意しておきながら、両国の違いを明確に説明しろ!
と言われてもできないので、その辺は各自調査ください。
オーストラリアにはカンガルーとかコアラがいるけれど
オーストリアには実はヴァンパイアがいるんだぜ!
みたいな話ではありません。どっちの国にも怒られます(笑)



今回の感想を書くにあたり、2巻まで読みました。
ストーリーを端的に説明するのは結構難しいです。
100年前の事故死でヴァンパイアになってしまった男ディミトリと、
恋した生徒の身代わりに命を差し出し、ディミトリが愛するも
結ばれなかったアニエスカの体に心を宿した姿で蘇り、
ヴァンパイアの繁殖に協力することになった
女性教師の梓が主役になってます。文字にするとややこしい
かもしれませんが、実際に読めばたぶん分かります


この二人がそれぞれ惹かれあって結ばれるならば
単純明快ですが、今のところ(2巻まで)は全然そうなりません。
ディミトリにしてみれば体はアニエスカだけど心は別人だし、
梓にしてみれば自分の状況を飲み込むのに精いっぱいだし。
むしろ互いに意識して避け合ってるような雰囲気なので、
今後両者がどう交わって変わっていくのか…が、テーマでしょうか。


1巻は常に緊張感漂う展開で、少女漫画というよりも
青年漫画のような重たい空気の流れで進行していきます。
2巻になってからは、時折コメディな会話が混じるようになり
ストーリーそっちのけ(?)で、イケメン男子の至れり尽くせりな
模擬ハーレムが楽しめるような描写もあったりします。
真面目にカフェ経営を始めたりして、何やら話がおかしな方向に
ブレてるのでは?と思わせておきながら、裏ではヴァンパイア
たちが生と死なのか恋と愛なのか、なんにせよ重たい運命をかけた
駆け引きが繰り広げられていて面白いです。先の展開も予想がつきません。
最後は誰か一人でも幸福になれるのかどうかも…。

ダークファンタジーと呼ぶのは適切でないにしろ、
本編はライトなノリではなくて、先へ進むには誰かが犠牲に
なることが確定してるような切なさが常に付きまとってます。
誰かに感情移入して読むほどに心は抉られることでしょう。
ヴァンパイアであっても、サラリとした美しい外面を持ち、
普通の人間と変わらない生活をしていたりもする。
けれど、人を養分とし、1度の繁殖で消滅する残酷な習性を持ち、
内面的にはドロドロした黒さが絡みあっている。
男が読んでもグイグイと引き込ませる水城せとな節が炸裂してます。



ヴァンパイア騎士をご存知の方は、最終回後の物語に
見立てながら読むのも面白いかもしれません。
「愛した相手を一方的な感情で甦らせた先の物語」
として、消化不良だったその後の世界が視えてくるかも。
逆に最終回に満足されてる方は、下手に同一視すると変な穿り返しになる
かもしれないので別物と捉える方がベターかもしれません。
ヴァンパイア騎士を絡めなくても十分面白いですから。

各キャラの立場をヴァンパイア騎士にそのまま
例えられるわけではないので、そこは上手く脳内変換を。
優姫は梓だとして、枢は光哉とディミトリのどちらの立場も
満たしてます。零と壱婁は櫂と玲二で設定はまさに。
そして何よりレオが一条さんと完全一致することは間違いなし!

注意点は重たい話への耐性以上に、虫(特に蜘蛛)の類が
苦手な方にはちょっとばかりキツイ描写がある
ことです。
「二次元絵であっても絶対見るのも嫌!!」というほど嫌いな
方でなければ、耐えられないほどではないと思いますが…。
少女漫画的にはマイナスになってしまう描写を和らげてないのは、
血を吸うとか苦手なものとかありきたりなヴァンパイア描写よりも、
「人間とは異なる存在」として決定的に示すためだと感じました。
それに水城せとな先生の作風的にも、
綺麗事にまとめて逃げるような選択肢はないのだと思います。



とりあえず2巻まで読み終えましたが、
近い内に現在発売してる6巻まで読みたいです。
Wiki情報だと、6巻で第一部が完結してる扱いみたいで、
一体どんな形の幕切れになってるのか、
第二部は果たしてありえるのか?
語る場があれば、またどこかで感想をまとめたいと思います。

今回は先送りになりましたが、失恋ショコラティエもいずれは
取り上げたいと思ってます。しかし、おススメをたくさんいただいても
消化が追いついてないのが正直なところ。
まだ漠然としたプランですが、GW頃に少女漫画探訪特別ウィークとして
一気に多くのマンガを取り上げられれば
と考えています。
ですので、「勧めてるのに全然読みやがらねえし!」と失望せず、
引き続きおススメの情報いただけると大変嬉しいです。

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
騎士さん、こんにちは。
ややこしいアリスのレビューが読めて嬉しいです(・∀・)
あらすじ解説とレオは一条さんに吹きました。的確すぎます(笑)

仰るように梓と優姫とか設定テーマも似ていますよね。
所々、梓→光哉への想いが枢→優姫にダブったりも。
キャラそのものは似てないのに、所々のセリフやシーンでついヴァン騎士の彼らを連想してしまい、デジャヴ感満載ですw。

そして仰る通りこちらも主役達の気持ちが見事にすれ違いまくっており、相手の本心を知る手段が面白かったです。

でも確かに青年誌っぽいですねー。
この超ビター感と泣けちゃう切なさも水城ワールドの面白さ?なのかも知れません。他の作品もレビュー楽しみにしてます♪
ミロ
2014/03/17 19:45
ミロさんコメントありがとうございます。
改めて、『黒薔薇アリス』のおススメも
ありがとうございました!
おかげ様で漫画としても楽しめて、
さらにブログのネタにもなり大変助かりました。

レオはキャラも役割もなんだか一条さんと
ダブって見えましたね〜。梓と光哉だったり
ディミトリとアニエスカだったり、
ヴァン騎士と相互対比するのはファンの特権ですね。
この後の展開がどーなっていくのか、
想像しても、きっとそれを超えてくるんじゃ
ないかと期待できるのが、
水城せとな先生のシナリオ力!ですかね(笑)

プリンセスコミックが、少女漫画どのような
系列に位置するのか分かってませんが、
仮に男性向け青年誌で描かれても
人気が出るかもしれない雰囲気を感じます。
LaLaでもこういう作品が
連載されたら大変面白そうだと。
ではでは、また6巻まで読んでさらに追及する
機会があれば続きの感想を書くかもしれないので
よろしくお願いしますー。
月の騎士
2014/03/18 21:56
こちらこそアネララ新作情報どうもありがとうございました。
アリスは救いが見えにくいので、先がみたいような見たくないような気分にさせられるかも知れません(笑)

ところで、うみねこに手を出したいのですが、本やアニメでもゲームと似た感覚で内容が理解出来て楽しめますか?(推理するというより物語を楽しみたいのですが)
お忙しい中、空気読まずスイマセン。もしアドバイス頂けたら嬉しいです。
ミロ
2014/03/19 11:15
ミロさんコメントありがとうございます。
救いが見えないのは慣れっこなので(それもどうよ?)
大丈夫です!心を抉られるほど先を読みたくなります(笑)

おおっ!うみねことは懐かしいですね。
アニメは謎解きに関しては、ほぼ全力で投げ捨ててるので
何がなにやらわからないと思いますが
空気は楽しめると思います。漫画は全作読んでない
エピソードも多いので一概には言えませんねぇ。
作者の方によってそれぞれ…な感じでしょうか。
どっちも結構残虐な描写は多いのでご注意ください。

実際プレイしてないので推測ですが、
うみねこの物語を楽しむには、
ゲーム(コンシューマー版)が一番良い様な
気がします。オリジナルの同人版よりも
表現はまろやかになってるでしょうし、
話がわけわからないこともなさそうです。

とりあえずはアニメや漫画で軽く触れて
みるのは良いと思います。推理しなくても
「愛がなければ視えない」を中心とした
ラブドラマは楽しめると思いますので!
以上、多少の参考になれば幸いです。
月の騎士
2014/03/19 22:02

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