月の騎士の戯言

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zoom RSS 少女漫画探訪 第2回:脳内ポイズンベリー

<<   作成日時 : 2013/08/04 08:05   >>

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第1回から一転して、今回は正統派のオモシロ少女漫画です。



第1回をあの漫画にしてしまった反響はどんなもんかな…
と思っていたのですが、狙い過ぎてしまったせいか、
それほど大きなさざ波は立ちませんでした(笑)

ある程度、継続して感想を書かないと分からない面もありますが、
ヴァンパイア騎士感想のようなビッグウェーブは、
狙って起こせないことが、改めてよく分かりました。
まあ、ブログのヒットを狙ってるよりも単純な興味本位で、
少女漫画を読み、感想や批評を書いていきたいと思います。
おススメ漫画は常にお待ちしてますので、
情報があれば、お気軽にお願いします。



さてさて、今回紹介する漫画はこちらです。






第1回で書いた『わたしに×しなさい!』は、
「なかよしに連載されてるエロい漫画」という、
正しいけど何かが間違ってる情報を知って読みました。
今回の『脳内ポイズンベリー』は、まったくの予備知識なし、
タイトルすら初耳の状態で読んでみました。


率直な感想は、、、目が覚めるほど面白かったです。
それも、これまで読んできた少女漫画とはまた違った面白さでした。

これまで読んでハマった少女漫画を大別すると、
だいたい4つのうち、どれかに当てはまってると思います。

@ツッコミ入れて楽しむ
A感動する・泣ける
B内容が深くて考察してしまう
Cシチュエーションに燃える・萌える

ところが、この漫画はどれにも該当しません。
読者がツッコミ所を探してセルフツッコミする必要はない。
感動して泣けたり、物語が深くて考えてしまうのでもない。
シチュエーションにも特別萌え(燃え)るわけでもない。

ですが、グイグイ引き込まれ、一気に2巻まで読んでしまいました。
なんというか、説明を要するような概念を抜きにして、
純粋に一つの漫画作品として面白いのです!



あらすじはwikiで、超簡潔に書いてある通りです。


30歳目前にして、飲み会で23歳の男に一目惚れしてしまったいちこ。
後日、駅で偶然彼を見つけたいちこの脳内では、
声をかけるべきか否か、意見が対立していた。



ごくごく普通にありそうな話で、
このあらすじを事前に知っていても、何が面白いんだか
よくわからないし、特に興味も惹かれません。
では、この漫画のミソは何か?
タイトルになってる様に『脳内』での様々な意見対立、
すなわち一人脳内会議の模様こそが本編だと思います。

生真面目なまとめ役でどこか頼りないメガネ男子、
元気いっぱいイケイケゴーゴージャンプ(激古ッ!)な男子、
やたらネガティブ思考で悪い方向に考えるクール女子、
夢にきらめく恋にときめくたまにぶっこわれるゴスロリ女子、
物静かで落ち着いた雰囲気だけどお茶目な初老人。

以上、単行本の表紙にも掲載されてる5名で、
しっちゃかめっちゃか議論を交わした結論を、
いちこがセリフや行動で表すわけですが、
大抵は明後日の方向に結果が導かれてしまい、
それをまた脳内で後悔あとの祭りな自己反省する流れです。


ここからちょっとネタバレが入った話を書きます。
ここまでの説明だけで、「読んでみたい!」と思った方は、
1巻の読後まで以下は読まないことをおススメします。




第1話で、いちこと23歳男子の会話を読んで、
そこから先の展開を2パターン想像しました。


パターン1:いちこが、23歳男子となんだかんだ、
少しずつ親密になっていって、最後に結ばれるまでを描く。

パターン2:いちこにとって、23歳男子は踏み台(もしくは踏まれ台)
であって、その先にある何らかの幸せを手にするまでを描く。


で、読み進めると、なんだかんだで食事に行き(牛丼屋だけど)、
なんだかんだで家に行き(お掃除おばさん扱いだけど)、
わりとイイ感じの流れが築けていることから、
どうやらパターン1の方っぽいな。と予想しました。

掃除が終わって、特にロマンスはないけれど、
今日のところはこんなぐらいでお開きさらば、
この続きはまた今度〜!だけど帰宅するいちこの脳内では、
反省会が繰り広げられ・・・・・・と思ったら!


ここから、いちこ豹変!!!
そして、まさかの『朝チュン』ですよ!!??


こちらの陳腐な予想をぶっちぎりに裏切られました。
まさか、わずか2話でこんな急展開を迎えるとは…。
いやいや、さすが大人向けの少女漫画というべきか、
描くところはスパッと描くし、変に引っ張りませんね。

脳内会議に乱入した謎の女性は何者か?
見た目がいちこそのものなことから、おそらく彼女の奥底に眠る
本能を表現しているのだとは思われます。
突然出てきて「おまえらは寝てろ」と脳内会議を打ち切った後は、
23歳男子を完全に手玉取って、まるで別の物語になるのです。
最初はミステリアスな空気を醸し出してた23歳男子こと早乙女も、
だらしないただの年頃男子に成り下がります



こんな展開が、「あるある!」なのか、「ないない!」なのか、
正直よく分かりません。あるような、ないような。
不器用な男女が変な方向に進む恋物語か?と思いきや、
家訪問から超スピードで驚愕の朝チュンですから。

男目線で言わせてもらうならば、
裏いちこは怖いです。とても敵う気がしません(笑)
ですが、表いちこの脳内で繰り広げられる5人の会議模様と、
その結果がもたらす裏目っぷりは、感情移入できます。
こっちはあるある、ですよね?いろいろ考えた結果、
言葉が変に取られたり、行動が裏目を引くことって。


そこから先の話は、一夜にして主導権が完全に逆転する
わけでもなく、互いの誤解を生む言葉に翻弄されながらも、
再び繰り広げられる脳内会議で、クリア(?)していきます。

2巻では早乙女の元カノが出てきて修羅場になったり、
別の男性とイイ感じになったり、急激にヘビーな話になって
「おいおい、これどうなっちゃうの?」なところで次巻に
続いたり、ストーリーが退屈することなく続くので、
ハマれば一気に読んでしまうと思います。



何気に小ネタも面白いです。
ケータイストラップがなぜか小籠包だったり、
時折出るいちこの切実な現実感だったり。
特に早乙女へメモを残すくだりは秀逸でした。

近く3巻も発売されますので、この機会に良かったら
読んでみて下さい。自分で発掘した漫画ではなくて、
完全な受け売りなんですが、したり顔のどや顔で、
「これ面白いでっせ!」と紹介したくなる漫画でした。
むぎゅさん、ありがとうございました。



作者の水城せとな先生は、『失恋ショコラティエ』という、
すでに世間でもわりと広まってるらしい漫画も描かれていて、
こちらも1巻を読んだら、なかなかの名問題作でしたね。
機会があったら、そちらの感想もいつかまた。
俄然注目の作家さんになりました。

次回の紹介漫画はまだ未定ですが、来月中に何かしら書きます!

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コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
騎士さん、こんにちは。
遅ればせながら、水城せとな先生のマンガを読み始めました。
ほんとにどれも面白いですね!!必死に笑いを堪えました。
脳内…と失恋…は面白可笑しいノリでしたが、黒薔薇アリスはすごいな!と思いました。読まれましたか?

ややグロくビターで重いし大人向けで、記事向きではないでしょうが泣けてしまいます。
生死、愛憎、罪と償いとかヴァン騎士後半とテーマが重なる部分も結構ありつつ、アプローチが逆(?)という感じです。

女の子には勧めにくいのですがお暇があればいつかどうぞ。
クモが口から出るのでそこだけお気を付けて(笑)
あと7seedsとかもサバイバル系で面白かったですよ。
これからは水城先生もチェックさせて頂きます♪
ミロ
2014/02/07 19:32
ミロさんコメントありがとうございます。
水城せとな先生の漫画読まれましたか!
私も初めて読んでからまだ半年ほどの
入門初心者ですが、少女漫画の新しい
一面を見せてくれたような作品で
大変楽しめました。

黒薔薇アリスは読めてないですねー。
世間でもまた話題になってるみたいだし、
そろそろ失恋ショコラティエの続きを
手を出そうかな?と思ってましたが、
ヴァン騎士と重なるテーマなんて気になる情報を
いただいては、先にそちらを読むかもしれません。
クモはそんなに苦手じゃないので大丈夫です。たぶん(笑)
他にも注目作があって、これは気が付いたら
全部チェックしていてファンになってるパターンに!?

めちゃくちゃ勝手な要望で、
実現するわけないと思いますが、
月刊LaLaにも連載持ってくれたら
嬉しいのですけどね(笑)
月の騎士
2014/02/08 15:34
水城先生、大人気ですねー。
笑いだけじゃなく黒い感情を丁寧に描かれる方だなと思いました。

アリスはもちろん全く別の話なんですが、ヴァン騎士ファンの子が読んだらより哀しくなっちゃいそうな展開もあるし、深いけどエグくて切なく複雑な気持ちになるマンガです。(そんなん勧めんな!っちゅう話ですがw)

でも引き込まれるし、どうにもダブるので言いたくなってしまいましたー。(もはやヴァン騎士が推薦基準です)

騎士さんは特別編まで読んでるし男性だから大丈夫かなと。
甘さも楽しさも少ないし、読んでもし嫌な気持ちになったらスイマセン。甘いものをお供にちらっと見て頂きたいです(笑)

水城先生いろんな出版社で出されてるみたいだし、そうなってくれたらいいですよねー。そしたら私もまたララ買うかもです♪
ミロ
2014/02/10 01:13
ミロさんコメントありがとうございます。

いえいえ、もともとは少女漫画を読んでるのが
不思議なぐらい黒い物語を好む節があったので
(趣味が極端なのか意外と共通点があるのか)
黒薔薇アリスまったく問題なく受け入れられるはず、
いや、むしろ高い確率でハマりそうな予感がします!
とかいって、そんな陳腐な想像をはるかに超える
ほどのダーク感でグロッキーになったら
それはそれでご報告します(笑)

最近はヴァン騎士成分が足りてなかったので
より期待してしまいますね。
ご推薦ありがとうございました!
諸々の業が片付いたらさっそく読んでみます。

ではでは、月刊LaLaに樋野まつり先生帰還の報と
まさかの水城せとな先生の連載が決まることを
好き勝手に願いまして。
月の騎士
2014/02/10 22:25
騎士さん、こんにちは。記事を拝見しました。
【ヒユッレム=ホリエモン】には爆笑しました!
既読でしたがその視点はありませんでしたね。
やっぱり騎士さんの視点はすごく面白いです(笑)

こちらにコメさせて頂いたのは、水城先生の注目作をお聞きしたかったからです。

それって「放課後保健室」でしょうか?これも読んだらすごかったので。
映画化したらいいのに…というか某映画を連想してしまいましたが、グロくてエグいけれど深くて面白かったです。水城先生すごいです(笑)
ミロ
2014/02/16 11:30
ミロさんコメントありがとうございます。
あ、ヒュッレム=ホリエモンの例えを
分かってもらえましたか(笑)
ホリエモンも世間では金の亡者とか言われてますが、
著書を読むと実は金はなにかを成し遂げるための
手段でしかないと思ってたり、意外と純情な内面があったり
面白いですね。ヒュッレムとの一番の共通点は
成り上がり方ですけど(笑)

注目作はそう「放課後保健室」です。
これもグロくれエグイ感じのやつですか!
男にも水城せとなファンが意外と多い理由が
なんとなくわかってきました。
黒薔薇アリスもとりあえず1巻に着手したので、
どこまで読んだ感想にするか分かりませんが、
来月か再来月には取り上げたいと思ってるので、
少々お待ちください!
月の騎士
2014/02/17 18:53
騎士さん、情報ありがとうございました。やっぱりそうでしたか!
男性ファンも多いとは知りませんでしたが、分かる気がします(笑)

ホリエモンはそうなんですよね!彼をよく知ると実は寂しい少年時代を過ごしていたり、宇宙が好きな男の子ですごい頑張り屋のアイデアマンという好印象にかわりました。げんきんですがww

水城作品オモシロイですよー!とお伝えしたかった私の欲求は解消されましたので、スッキリです(笑)
もちろん、読むか?記事にされるか?はお任せでーす。いつか読めたら嬉しいですが。( ̄▽ ̄)
記録的降雪も一段落ついたようでホッとしましたね。ではでは。
ミロ
2014/02/19 23:53
ミロさん、たびたびコメントありがとうございます。
そうですねー。ただ、噂の情報に聞くだけで
現実で水城せとなファンに会ったことはありません。
や、それに限らず少女漫画ファンにも、かな(笑)
失恋ショコラティエのドラマが面白い!
という話をしてたのは見かけましたが。

ホリエモンは至極現代的なやり方でお金を得たり、
経営してるだけであって、わけのわからない
精神論だけで会社を経営してるのよりも、
よほど付いてくる人は多い気がします。
どことは言いませんが…(笑)

ではでは、黒薔薇アリスの感想は、
あまり期待はせずにお待ちください。
他にもオススメの情報などは常にお待ちして
いますので、ぜひぜひいつでもよろしくお願いします!
月の騎士
2014/02/20 18:09

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