月の騎士の戯言

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zoom RSS ブクログレビュー集(2011年9月分)

<<   作成日時 : 2011/09/21 09:14   >>

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今月のブクログレビュー集です。



年に何回か、主観的にも客観的にも「満足のいくものが書けたな」と思える、
言わば会心の文章があるわけですが、今回のブクログレビュー集に載せる、
「純情パイン」のレビューは、自分の中ではそれに当たります。

なぜ、よりによって、こんなマイナー漫画(失礼)の感想で書けてしまったのか…、
思い出と奇天烈趣味と文筆バロメーターが、偶然にも上手く一致したのかもしれません。
自己満足なので、皆さんにも伝わるか分かりませんけど、
以下、その感想含む、レビュー集です。




10年前、週刊少年ジャンプを毎週買って、熱心に読んでいた頃、
この漫画「純情パイン」は、突如掲載された。

独特の絵と設定、シュールと形容するしかないギャグは、
当時中坊のガキだった私の理解できる範囲を超えて、
読んだ印象は「なんだこれ…」だった。

しかし、その奇妙な存在感は、当時の学校内のジャンプ読者間で広がり、
「円の動き」「交換日記を二往復」「オナップ星人」
などの言語は一部で流行した。
わずか13話でのロケットで突き抜けた打ち切りと共に、すぐに忘れて廃れたが。

その後、週刊少年ジャンプを読んでいた頃の思い出に耽る時、
この漫画のことを、なぜかまれに思い出すことがあった。
熱中して読んだわけでもなく、特別に面白いと思ったわけでもないが、
記憶の中には、この漫画で植えつけられた何かがあったのだ。


あれから10年経ち、今回の復刻で改めて読んでみた。
感想は「なんだこれ…」ではなく、「ふつうに面白いぞコレ!」である。
おそらく一般的には、とても「ふつう」ではなく、
今のジャンプに連載されて、今の小・中学生が読んでも、
きっと「なんだこれ…」と感じて、すぐに打ち切りになるだろうが、
10年経って、自分の趣味・趣向はこれを「ふつうに面白い」と感じる様になってしまったのだ。

そして、作者の尾玉なみえ氏が、当時は若干22歳のうら若き女性にも
関わらず、このような漫画を執筆されていたことに衝撃を受けた。
まさに早すぎた天才、いや早すぎた変態だと思う。
他の尾玉なみえ作品を衝動買いしたくなってしまった。

これから週刊少年ジャンプの思い出を語る時が来れば、
この漫画のことを毎回持ち出してこようと思う。
例え伝わらなかったり、引かれたりしようとも。





「日本版ミザリー」という見出しに興味を惹かれて購入。
しかし、正直言って期待外れだった。
序盤の監禁されるまでの導入や主人公が小説を書いてる描写は良かったが、
肝心の監禁場面以降は、さほどの恐怖を感じず、
ホラー・サスペンスとしての緊張感が足りなかった様に思う。

結末の描き方はホラーとしては有りかもしれないが、
設定や回想などが伏線として引っかかっていない、
放り出したままの描写が多々あり、読後感はスッキリとしなかった。

ただ、後半は官能小説のような展開も混ざり、
そちらの描写にはやたらとリアリティを感じたが…。





久しぶりに読んだ金田一。
金田一はトリックが壮大なイメージがあったが、
今回はトリックよりも、設定そのものが壮大だった。
トリックや事件のあらましはわりと楽に理解はできたけど、
逆に緊張感が高まるサスペンスをあまり感じなかったので、★は2つ。
それでもコナンと違って、金田一や美雪がすぐに危険な目に遭うのは変わらず、
二人の相変わらず安定したラブコメも見れたので、それだけでも満足感はあるが。





浅丘高校野球部日誌…というクラブサンデーの新連載作品が、
もう単行本されたのかと勘違いして買ってしまった単行本。
読んでる途中でも、「あれ?こういう内容で紹介されてたっけ?」
半信半疑のまま読み続けてしまった。
(読後にググって気付くというオチ)

個人的には、あまり好みのストーリー設定ではなかったが、
安心安定のあだち充節は健在だし、巻末の高橋留美子氏との
合作漫画は大変興味深く面白いので、作品ファンはぜひ。





折原一氏らしい叙述ミステリー。
各章ごとにも、どんでん返しがそれぞれ用意されているので、
短編として独立して読んでも楽しめるが、それらは全て布石であって、
最後に明かされる「天井裏の散歩者(幸福荘殺人日記)」という小説自体を創り出した虚構の結末に尽きる。
「ワープロ」など、作中に出てくる描写の時代観には古さを感じ点もあるが、
その趣向に古さは全く感じない。
ミステリー初心者には読みにくく理解しにくい物語構成だが、
虚構に騙されて踊らされたい、叙述ミステリー好きには文句なくオススメ。





1993年を中心とした女子プロレスの歴史書にして、
今の時代では信じられないほど狂った世界で輝いた当時の選手たちの証言を基にしたインタビュー本。
いかに語られる話が過激であるかは、本書の帯の言葉をざっと眺めるだけでも伝わることだろう。
掘り下げても底の尽きない話の数々が、500近いページ数(しかも1ページが二段構成)に表れている。
当時の女子プロレスを全く知らなくとも、狂いながらもどこか美しき様式美を感じるその世界を覗いてしまえば、
関心を持たずにはいられない興味深い話の数々であった。





それではまた来月。

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