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zoom RSS ヴァンパイア騎士 原作編【第30回:第14巻感想(前編)】

<<   作成日時 : 2011/06/11 06:02   >>

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メガヒット!!ブラッディ×ブラック伝説の第14巻感想です。


今回ばかりは、ブクログからではなく、ケータイで撮った画像を載せます。
その理由は説明しなくても、お分かりでしょう。
活目せよ!!


画像



枢「いただきウス」


はい、というわけで、今回もまた、購入時に必要以上の羞恥心を煽る帯でしたね。
もっと他にいくらでもあるだろうに、あえてこの言葉をチョイスするとは、
期待を裏切りません。本編で読めば、優姫自身の葛藤を表した、
至って真面目な言葉なのですが、帯にこれだけを抜き出してデカデカと書かれると、
マンガを知らない人はもちろん、知ってる人ですら、危ない方向への想像を促されます。
某都知事に見つかったら、「条例違反だ!」と騒ぎかねませんよ。

買いに行った書店では、制服姿の女の子とそのお母さんが、
ちょうど二人で買おうとしてる場面を目撃してしまったのですが、
女の子はお母さんをレジに並ばせて買わせていたぐらいですからね!
…いやうん、気持ちは分かるよ。年頃の女子が、この帯の本をレジに持っていくのは、
小学生がジャンプを買おうとしたら、『I'S』が表紙だったぐらい気まずい
かと。
(例えが古くて分からない現代っ子は、『I'S』を『To LOVEる』に読み代えて下さい)

ちなみに、そのお母さんもマスクをして完全防備体勢でした。この本は禁書か!?
でも、「こんな本を買うなんて恥ずかしい…」と思った皆さん、安心して下さい、
仕事行くまえにスーツ姿で買ってる24歳の男よりはマシです。


帯のせいで、表紙に載ってるはずの優姫がすっぽり隠れてしまい、
まるで魔王と零のツーショットみたいになってるのも、何とも皮肉。
構図としては、優姫と零が現実を忘れて、安らかな眠りについている所に、
「こんばんワニ」と、さらいにやってきた魔王という感じでしょうか。
魔王の顔が、読者に対して「騒いだら○すよ?」とでも言いたげに見えて仕方ありません。

こんな顔してるんじゃ、危険吸血鬼と認定されても仕方ないですよね。
……っていうか、もう今更ですけどね。
第1巻でアイドルさんに張り手をぶちこんだ時点で認定しとかないと!


以上、第14巻の帯弄りでした。
それでは以下より、第14巻に収録されている各話について、
当時の感想リンクを交えつつ、改めて所感を書きます。
前編では第六十四から六十六話までを。



【第六十四夜:命題。幾千の夜の果てに】


当時書いた感想を読むと、魔王のヒーローターンっぷりに関して、
あれやこれや考えてたみたいですが、改めて読むと、また違った見方もできますね。
第六十七夜の急展開を知った前提で読むと、ヒーロー観よりも、
魔王の破滅願望と後悔の想いが強く出てるように伺えます

始祖である枢が抱いていた感情は、前述した「破滅」「後悔」、
そして「愛と哀」です。ここでの愛とは優姫への異常な偏愛ではなく、
始祖時代に、「彼女」を通して知ったはずの純粋な「愛」です。
また、「哀」には零にも似た自分への嫌悪が根底に含まれてる気がします。

時は流れて、樹理の娘として生まれた優姫が生まれた瞬間に、
「この温もりを守りたい」と思った場面も、どこか零と似ています。
その後、様々な紆余曲折があって、優姫に対する気持ちが歪化していきましたが、
少し時代や状況が違って、もう少し魔王の性癖が普通だったならば、
第一部の零の様に、優姫の傍で優姫を直に守ることも出来たのではないかと。
つまり、「玖蘭枢」は「魔王」ではなく、優姫を守る「騎士」にもなれたはず。

そんな始祖「枢」と優姫の兄「枢」の複雑な意思を汲み取った上で、
「誰かの代わりにはなれない」という悟った言い回しを伏線にすると、
数話後に、魔王が突然優姫の傍を離れた理由や、
めちゃくちゃな暴走に視える魔王の行動にも、
筋が通るというか、真意がぼんやりと見えてくる気がします。



【第六十五夜:悪徳のお姫様】


女帝の恐ろしさと、藍堂&ハンターチームの和気藹々感がよく表れてる回です。
女帝の行動は恐ろしくもあるのですが、魔王の複雑怪奇さに比べると、
かつてのゲスさんに似る部分もあって、深さはそれほどないですよね。
言ってしまえば、女帝の力だけでは所詮は底が見えています。
ただし、シキを無理矢理に操って強行策を終始したゲスさんに比べて、
女帝は正気の一条さんを従えてる点と、裏から手をまわしつつ、
自分の力量を理解した上での策を考えている所は、侮れません。

藍堂&ハンターチームのやり取りに関しては、改めて読んでも、
これは拷問でもなくなんでもなく、じゃれあいにしか思えません。
ハンター達のモノボケに、藍堂さんがツッコミを入れる大嬉利大会です。
この一時は、全てのシリアス展開を忘れて、笑って読んで楽しみましょう。

あと、魔王の変態的な行為や発言も、これからしばらく(第七十二夜現在まで)ないので、
今回ばかりは笑って許してあげてもいいかもしれません。
手足拘束して、血を貪ったこともあったのに、今更着替えさせるぐらいなんですか!
ついでのどうでもいい下世話な話ですが、ここでその着替えシーンを描かない所は、
なんだかんだ言っても、ヴァン騎士も少女漫画らしいなと思います。
まあ、魔王の「初めてではない」「他には何もしてない」の発言は、
そのシーンを描く以上のインパクトで、あらぬ想像を促しますが。



【第六十六夜:もう一度はじめから】


第六十七夜への伏線が色々と詰まった話です。
冒頭、藍堂さんのギャグシーンすら、次話を知った上で読むと、
この指令も、魔王が仕掛けた伏線なのでは?と疑いたくなります。
それから、星煉がものすごく久しぶりに喋ってるのも見逃せません。
一体いつ以来のセリフなんでしょうか。調べた方がいたら教えて下さい(笑)

しかし、星煉の存在って、あまり深く考えてなかったけど、興味深いですよね。
明らかに、他のキャラとは、魔王に対する距離や在り方が異質です。
実は魔王を影から操ってたとか、実は女帝の手先でキルバーン的な存在だとか、
実はあの人の生まれ変わりとか、実は男で魔王が好きアッー!とか、
適当な逆転予想はいくらでも考えられるのですが、仙水の傍に居た樹(幽々白書にて)
みたいな印象をなんとなく感じます。忠誠なのは事実で、裏があるようにも見えないけど、
かといって魔王の全てに賛同してるというより、傍で静観することに意義を感じてるような。
最終的に、魔王を引き取って、どこかに消える役割を持ってそうな気がするんですよね。
あるいは、最後まで何も明かされず、本当にただの忠実な人で終わるのかもしれませんが…。


この話の中で、魔王と優姫は「もう一度はじめからやり直したい」という想いが、
お互い一致したかのように思えますが、それは幻なんですよね。
優姫の「やり直したい関係」と、魔王の「やり直したい関係」は、
意味と方法がまるで違う
ということが、次話で明かされることになります。

優姫は、兄とか先輩とか始祖じゃなくて、1人の男「枢」と対等に接したい、
という気持ちでしょうけど、魔王の方は優姫を対等には見てないですし、
たぶん永遠に対等として見ることは出来ないでしょう。
根本的な優姫の想いは最初から今も変わりないのだろうけど、
そこに迷いと抗いきれない何かが在るのではないかと思います。
第1部では全てを優姫に捧げて守ることで、自分の欲を満たしていた様子でしたが、
第2部になって優姫がほぼ手中に収まったことによって、
逆に「当初の目的」という名の、ヴァンパイア全体や自身への破滅願望が、
再び顔を出したのでしょう。玖蘭優姫の兄ではなく、始祖「枢」として。



明日投稿の後編では、残り2話と「血まみれヴァンパイア立入禁止!!」について書きます。

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