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zoom RSS 黒執事 第7巻感想

<<   作成日時 : 2010/07/10 07:13   >>

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月刊黒執事、今月は第7巻の感想です。


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アニメ「黒執事U」も始まりましたが、第1話には度胆を抜かれました
マンガの方は最近になってようやく、作品の本質的な黒さを感じ始めましたが、
アニメは第1話で「これは黒いな」と一見さんでも分かる内容でした。
っていうか、あまりに直接的な黒さとエグさだったので、普通に引いた視聴者の方もいるのではないかと。
でも私は嫌いじゃないですよ。こういうとんでもないぶっ飛び方は(笑)
ということでツイッターでは発表しましたが、継続して見てつぶやきたいと思います。

さて、今回の第7巻も、本編の内容が完全にシリアスモードなので、
前回に引き続き、以下より硬文にて感想を書かせて頂きます。



第6巻の感想で、この後の展開はどうにでも出来るし、どうにでも想像できると書いたが、
想像以上に、はっきりとブラックな方向に展開した内容だった。
何しろ、誘拐された子供達は、ある意味で殺されるよりも恐ろしい目に遭っていたのだから。
いや、「恐ろしい」という恐怖を感じさせてないことが、余計に非人道的というか、
シエルの言葉をそのまま借りるなら、「家畜にも劣るクズ」のやることである。

しかし、単に残酷非道であるだけでなく、登場人物の深みも感じる。
斬り裂きジャック編は、真相を探ることが中心であって、真相に辿りついてから、
敵(マダムレッド)側の過去(心情)が明かされるパターンであったので、
やや後付けな印象もあったが、このサーカス編はサーカス団員側の複雑な心境や、
ケルヴィン伯爵の異常性が途中で視えたので、複合的な視点で物語を視れるのである。


伯爵には感情移入できないが、ジョーカーには感情移入出来る人もいるだろう。
事件の首謀者である伯爵は、自己コンプレックスを異常な方向に傾け、
その行動は100%己の欲求を満たすことが動機だったが、
ジョーカー達サーカス団員は、生きるためにそれを実行したに過ぎない。
この作品が勧善懲悪な美談とするならば、ジョーカー達は結果的に救われてもおかしくない。

…が、そうはなりそうもないのが、黒執事の残酷というか容赦のない面である。
シエルは「お前たちは間違ってはいないが、今日僕によって未来は奪われる。それだけだ」
と言い捨て、ジョーカー達にも一切の温情を見せない。この作品では、「黒」が絶対なのだろう。
ソーマやアグニのような、「黒」に染まらない存在の方がイレギュラーなのである。
少しでも「黒」に染まってしまった者は、それ以上の「黒」に喰われるのが運命ということか。

加えて、セバスチャンやシエルには一切の協力をしないが、
別の角度から事件に関わってきそうな、死神公務員「スーツ」の存在も面白い。
赤いオカマ死神は、わりと簡単に底が見えて、ギャグキャラに転移した感があったが、
こちらの死神は、まだ底が見えてない(舌戦が中心で、セバスチャンとの本格的な
バトルに突入してないのもあるだろうが)ので、その動向にも説得力がある。



話は本編から逸れるが、セバスチャンがウェンディを誘惑する場面があるのだが、
残酷な描写は容赦なく描かれているのに対して、性的な描写や表現は極力避け、
読者の想像に委ねている感
がある。直接的に描く必要がないから描いてないだけなのか、
作者の照れなのか、編集者のテコ入れなのか、理由は不明だが、
連載雑誌は青年誌の部類に入ると思うので、もう少し切り込んでも良い様な気がした。
あるいは、セバスチャンの「執事」としてのイメージを崩したくないのかもしれないが、
「悪魔の囁き」と称するならば、それもまた悪魔的な面を見せても良いと思った次第である。

余談だが、巻末の作者あとがきにて、ケルヴィン伯爵の異常な描写に情熱を傾けたものの、
ファンの感想は、「渋いオジ様素敵!」というものばかりだったという話は面白かった。
この作品が女性人気が高いことを如実に示すエピソードだろう。
男だからってケルヴィンが気に入ったり、感情移入するというわけではないが、
ケルヴィンの変態性よりも「渋いオジ様」に話題がいくのは、女性ならではの目線だと思う。
しかし、「美の追求」という観点では、ケルヴィンの拘りとコンプレックスには、
女性的な心理にある種繋がる部分もあると感じる。…と書いたら怒られるだろうか?

次巻はブラックな結末を想像しつつも、ファントムハイヴ家使用人達の知られざる
姿や過去からの熱い展開も見れるかもしれない。(サーカス団からの目線で見ると、
やっぱりブラックな展開だろうけども)第1巻の時点では、セバスチャンの存在感に
圧倒されている感のあったファントムハイヴの使用人達だが、どこまで化けるのか期待。



次回の第8巻感想は、8月14日に投稿予定です。
黒執事は現在9巻が最新刊になので、いよいよゴールが見えてきた感じです。
それに伴いまして、8月初めに「月刊黒執事後の展開」に関するアンケートを
実施しようと思ってますので、ご協力して頂ければ幸いです。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
はじめまして!リマです♪
月の騎士さんのブログは、ヴァンパイア騎士についてのコメントを書き込まれていた頃から愛読していました(*^□^*)
しかし、ヴァンパイア騎士についての特集が終わってしまい、それ以降ずっと読むことをやめてしまいました。
その後私は学校の友達から勧められた「黒執事」にハマりました★
黒執事にハマりながらも、月の騎士さんのブログを思い出し、「このマンガの感想を月の騎士さんに書いてもらいたいなあ」と思い続けていました。
そして今日、何カ月かぶりにインターネットで「月の騎士の戯言」と検索してみたんです♪
すると、なんと黒執事について書き込まれているではないですか!
その時の感動は言い表せません。
月の騎士さん本当にありがとうございます(;O;)
なんだか意味のわからない文章になってしまいましたが、とにかく感謝しています☆
私は月の騎士さんの大ファンです!これからは絶対に読むことをやめたりしませんヽ(^o^)丿
乱文失礼しました^^;これからも応援しています<゜)))彡
リマ
2010/07/20 22:25
リマさんコメントありがとうございます。
おお!偶然が重なって、再び当ブログに訪れて下さった
とのことで、こちらとしても嬉しい限りです。
「黒執事」は紆余曲折あって、今は月一で感想を書きつつ、
アニメも見ております。ヴァン騎士の感想と違って、
ツッコミより真面目な考察重視になってます。
9月頃くらいからは新しい作品の感想を
定期的に書くために、8月の初めにアンケートを
やろうと思ってますので、参加して頂けると助かります。

読み続けて頂けることに越したことはないのですが、
飽きたりすることもあると思いますので、
無理にずっと読み続けられなくても、忘れかけた頃にでも、
また思い出して訪れて下されば、嬉しいです(笑)
ということで、こちらこそ今後とも宜しくお願いします。
月の騎士
2010/07/21 07:45

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