月の騎士の戯言

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zoom RSS 風光る 第1巻(文庫)感想

<<   作成日時 : 2009/09/05 06:03   >>

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今回の少女漫画感想は超真面目バージョン(?)でお届けします。


と言うと、いつもは真面目じゃないのかよ!って感じですけど、
要するにツッコミ重視ではなく、少女漫画の書評的な書き方をさせてもらいます。
その感想対象である今回の作品はコリエさんよりオススメ頂きました。ありがとうございます。


画像



帯でネタバレされちゃってますが、この表紙に映ってるのは実は女の子です。
ちょっと前の私であれば「えっー、マジで!?」と思ったかもしれませんが、
幸か不幸かLaLaを読んでしまってからは、そういう設定にも慣れてしまいました。

おまけに、新撰組が題材の少女漫画というのも、LaLaの『ちょっと江戸まで』という、
江戸時代を背景にした漫画も読んでしまっていたので、
少女漫画にちょんまげが出てきても、やっぱりさほどの驚きはなかったです。
というか、この時代背景でちょんまげが無い方が、ある意味ツッコミ所になるかもしれませんね。

が、かなりリアルで残酷(時代背景としては正しい)な切り合いシーンがあったのには驚きました。
キャラの絵柄は爽やかで、日常のやり取りはほのぼのとした雰囲気なのですが、
ここぞという所では、時代物に即した生々しさが見受けられます。
上記のような少年漫画でも自粛するような描写と、武士という存在をカッコいいだけで
済まさない姿勢によって、物語に緊迫感も最初から十分にありました。


では、この漫画から少女漫画の匂いがしないかと言えば、そうではありません。
正直、読む前は題材的にも少女漫画とはあまり意識せずに読み始めましたが、
この作品は紛れもなく少女漫画というジャンルに属していると思います。
まず何より、以前ヴァンパイア騎士の記事で書いた、少女漫画のセオリー的要素を満たしてます
ところどころに出るキャラの独り言チックな小文字や、主人公(ヒロイン)の薄い線な心理描写や、
ヒロインや男前キャラのキラッとしてる目や、少女漫画に欠かせない恋愛要素も含まれています。

恋愛要素については、ノーマルで爽やかな男の子と女の子の恋愛関係というより、
時代背景とキャラの設定もあって、男と男のアッー!な関係(未遂ですが)が、
結構大きく取り上げられちゃってますが、これも露骨にBLを狙っているのではない…はずです(笑)
少なくとも主人公(ヒロイン)の視点は、いかにも少女漫画らしい心理を保っていますし。


以上の様に、目に見える点でも少女漫画としての要素は満たしているのですが、
それより何よりも、この物語の視点が少女漫画らしいのです。
とてもじゃないですが、少年漫画の枠では新撰組を題材にこのような漫画は誕生しないことでしょう。

例え同じ設定であっても、主人公(ヒロイン)が一流の剣士になるため、
女武士としてバトル展開が中心に描かれるか、時代背景を重厚に捉える作品になるのではないかと。
しかしこの作品は、生々しいバトルや時代背景も描かれていますが、その軸は少女漫画らしい、
乙女として揺れ動くセンチメンタルな気持ちであり、その悩みが最も大きなテーマだと思います。
それによって、バトル漫画や歴史漫画ではない形で、乙女から見た新撰組が描かれています。
作者さんがコメントで語っていた「少女漫画にする」という拘りを強く感じました。
新撰組ファンでもなく少女漫画もビギナーな私ですが、その点に置いて感銘を受けました。



…と、いつもの少女漫画感想とは異なる、真面目な感じで書いてしまいましたが、
最後に一つだけツッコミとして、この文庫本内で最も少女漫画らしからぬ点を紹介します。
それは漫画のストーリーでも絵柄でもギャグでもなく、作者さんのコメントです。

「この漫画を立ち読み&借りて読んでる人、ふざけんじゃねぇ買え!
こちとらこれで飯食ってんだ。キレイ事は言わねえぜ!」
みたいな文がありました。(本当に)
このコメントは、実におとこんなかのおとこ的(作者さんは女性だと思われますが)な潔いコメントです。
新撰組を少女漫画然と、しかし綺麗ごとで済まさず描く作者さんのバイタリティと、
漫画は少女らしく、されどおとこんなかのおとこにも勝るとも劣らない気持ちが見えました。


今回は作品の内容的に、いつになく真面目な調子で書いてしまいましたが、
次回は『ママレード・ボーイ』えげつないツッコミを入れさせて頂きますので!

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